
このたび、第11回日本心血管内分泌代謝学会総会を開催させていただくこととなりましたので、ご挨拶させていただきます。
本学会は、心血管病を心臓・血管・腎などの臓器単位で独立して対応するのではなく、病態の中心的基盤である内分泌・代謝学の側面を横糸にして横断的に把握し、基礎・臨床の垣根を越えて包括的に議論していくという趣旨で設立された極めてユニークな学会であります。当初から生活習慣病の病因・病態の解明、診断・治療を取り上げ、現在よく認知されている「メタボリックシンドローム」の本邦での疾患概念の提唱の礎となりました。更に本邦での「心血管ホルモン」についての基礎および臨床研究の成果は本学会が中心となり世界へ情報発信する場となってまいりました。本学会は内分泌学会のなかでは最も新しい分科会ですが、会員数は最も多く、若い世代の会員が中心の活発な討論や交流の場を提供してまいりました。これには高峰譲吉賞、研究奨励賞に並んでYIAによる若手研究者のエンカレジが大きいものといえます。今回も是非多数の先生方からの申請して下さるようご案内申し上げます。
今回は東京カンファランスセンター品川にて11月16日(金)、17日(土)の2日間にわたり開催いたしますが、会場は空からも鉄道からも大変アクセスがよい場所であります。当日は一般講演に加えて、特別講演、教育講演、クリニカルアワー、ランチョン(イーブニング)セミナーなど、多くのプログラムを企画しております。是非会員の皆様から多くの演題のご応募をお待ちしております。
先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。
第11回日本心血管内分泌代謝学会学術総会会長
東京医科歯科大学大学院・分子内分泌内科学分野
教授 平田結喜緒
東京医科歯科大学大学院・分子内分泌内科学分野
教授 平田結喜緒